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退職理由の最強な伝え方と退職届の書き方

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退職代行には、労働組合が運営するものと弁護士が担当するものがあります。組合が運営するサービスでは、組合員として団体交渉の形で会社と話し合える場合があります(労働組合法第6条)。ただし、訴訟や損害賠償の請求など法律事務にあたるものは弁護士に限られます(弁護士法第72条)。利用する前に、運営しているのがどこか、組合への加入がどうなるかを確かめてください。

退職理由として何を書けばよいか

退職を考えている方が、会社に対してどのような理由を伝えればスムーズに受理されるかについて解説します。会社とのトラブルを避け、円満に退職手続きを進めたい方向けの内容です。

  • 退職理由は「一身上の都合」とするのが一般的です
  • 具体的な理由を求められても、詳細を話す義務はありません
  • 会社に納得してもらうことよりも、受理されることが重要です

最終更新: / 出典: 厚生労働省

退職理由として使いやすい理由と文面

退職の意思を伝える際は、会社側が引き止めにくい理由を選ぶことが一つの方法です。個人的な事情や、会社側の努力では解決できない理由を伝えると、スムーズに進むことがあります。

使いやすい理由の例を挙げます。これらは、会社との対立を避けたい場合に検討できる内容です。ただし、状況によっては詳細な説明を求められる場合もあります。

  • 家庭の事情(家族の介護や、家族のサポートが必要になった場合)
  • 健康上の理由(医師の診断に基づき、現在の業務の継続が難しい場合)
  • キャリアチェンジ(新しい分野への挑戦や、学び直しのため)

それぞれの理由について、具体的な文面の例をまとめました。状況に合わせて調整してください。

【家庭の事情の場合】

「家庭の事情により、現在の仕事を継続することが難しくなりました。家族のサポートが必要な状況になり、やむを得ず退職を決意いたしました。」

ただし、介護などの理由で退職する場合、会社によっては休職制度の利用を提案されることがあります。制度の有無を事前に確認しておくと、判断がしやすくなります。

【健康上の理由の場合】

「体調を崩しており、医師からも現在の業務を続けることが難しいと助言を受けました。自身の健康を優先するため、退職させていただきたく存じます。」

診断書を求められるケースもあります。医師の診断に基づいた理由であれば、会社側も無理な引き止めは難しくなる傾向にあります。

【キャリアチェンジの場合】

「以前から挑戦したいと考えていた分野があり、新しい環境で学び直したいと考えています。自身のキャリア形成のため、退職を決意いたしました。」

前向きな理由として受け入れられやすい一方、転職先が決まっていない場合は、その旨をどう伝えるか検討が必要です。自身の意志を明確に伝えることが大切です。

退職理由を伝える際は、嘘をつく必要はありませんが、詳細をすべて話す義務もありません。会社側から理由を深く聞かれた場合は、「一身上の都合」という言葉でまとめても、法的な問題はありません。

ただし、退職代行サービスなどを利用する場合、その業者が会社と交渉できるかどうかは、業者の種類によって異なります。交渉が必要な事案であれば、弁護士でなければ扱えない用件である可能性があります。

もし、退職にあたって会社と法的な争いになりそうな場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。労働基準監督署などの公的な窓口も、相談先の一つとして検討してください。

いま、退職理由を考えて会社へ伝える場面だとします。どちらをしたいですか。

当てはまらない方法を選ぶ必要はありません。いまの自分に近いほうを選んでください。

自分で進める場合は、次の手順が必要です。

  • 退職届と必要書類をそろえる
  • 健康保険と年金の切り替えを自分で届け出る
  • 会社から受け取る書類の到着を自分で確認する
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未払い分の請求など、会社との交渉が要る場合は弁護士へ。ここでは扱えません(弁護士法72条)。

退職届の正しい書式と記載する項目

退職の意思を伝えたあと、会社へ提出する書類として「退職届」があります。退職届は、退職の意思を正式に記録するための書類です。

会社によっては、独自の書式(決まった形式)を用意している場合があります。まずは、会社に指定の用紙がないか確認することが先決です。

指定の用紙がない場合は、一般的な書式で作成します。以下の表に、記載すべき項目と内容をまとめました。

退職届に記載する主な項目
項目 書く内容 注意点
宛名 会社の代表者名 役職名と氏名を正確に書きます
提出日 書類を提出する日付 退職日ではなく、提出する日を書きます
退職日 実際に退職する日 会社と合意した日付を書きます
理由 退職の理由 「一身上の都合」と書くのが一般的です
自分の情報 住所・氏名 本人確認ができるよう正確に書きます

宛名には、会社の代表者(社長など)の役職と氏名を記載します。自分自身の氏名や住所は、住民票などの公的な書類と一致させておきましょう。

退職理由は、詳細な事情を記す必要はありません。基本的には「一身上の都合により」と記載するのが、最も標準的なマナーとされています。

ただし、会社から特定の理由を求められるケースもあります。その場合は、事前に上司や人事担当者と合意した内容を記載するようにしてください。

退職届を作成する際は、丁寧な字で書くことが求められます。パソコンで作成して印刷しても問題ないケースが多いですが、会社への確認が必要です。

手書きの場合は、黒のボールペンや万年筆を使用しましょう。消せるボールペンや鉛筆、色付きのペンは、正式な書類としては不適切です。

記載内容に誤りがあると、手続きが遅れる原因になります。特に退職日は、会社との合意内容と一致しているか、事前の確認が要ります。

退職届は、労働者による退職の意思表示を記録する書類であり、必ずしも会社との合意を前提としません。後々のトラブルを防ぐためにも、正確な情報を記載してください。

もし、退職届の提出を会社が拒否したり、内容について法的な争いが生じたりする場合は、専門家へ相談することをおすすめします。

なお、退職届は「退職願」とは性質が異なります。退職願はあくまでお願いの形式ですが、退職届は確定した意思を示すものです。

会社から「退職届は受け取れない」と言われた場合でも、退職の意思自体が消えるわけではありません。その際は、内容証明郵便での送付も検討しましょう。

状況に合わせて選ぶ退職理由の文面

退職の理由を伝えるときは、相手との関係性や現在の状況によって、言葉の選び方を変えることが考えられます。

伝える相手が直属の上司なのか、あるいは人事担当者なのかによっても、適切な表現は異なります。

会社との関係を良好に保ちたい場合

これまでの感謝を伝えつつ、会社側の努力では解決できない事情を理由にする方法があります。

円満な退職を目指すときは、会社への不満を直接伝えるのではなく、自分自身の環境の変化に焦点を当てます。

具体的な文面の例を挙げます。

  • 「家庭の事情により、現在の勤務形態を続けることが難しくなりました」
  • 「自身のキャリア形成のため、新しい環境に挑戦したいと考えております」
  • 「健康上の理由により、しばらく療養に専念する時間を持ちたいと考えております」

これらの表現は、会社側が「それなら仕方ない」と納得しやすい性質を持っています。

ただし、家庭の事情や健康上の理由を挙げる場合は、嘘をつくと後日トラブルになる恐れがあるため注意が必要です。

また、転職先が決まっている場合でも、詳細な社名を伏せて「一身上の都合」とまとめるのが一般的です。

もし、退職理由について詳細な聞き取りが行われる場合は、あらかじめ回答の範囲を決めておくとスムーズです。

退職の意思を明確に伝えたい場合

会社側からの引き止めを避け、意思をはっきりと示したい場面もあります。

その場合は、曖昧な表現を避け、決定事項として伝えることが一つの方法です。

文面の例を挙げます。

  • 「検討を重ねた結果、退職することを決意いたしました」
  • 「一身上の都合により、〇月〇日をもって退職させていただきます」

「相談したい」という言い方ではなく、「決意した」という形をとることで、交渉の余地がないことを示します。

引き止めが続く場合は、退職届の提出時期や、就業規則に基づく手続きについて改めて確認しましょう。

感情的な言葉を避け、冷静なトーンで伝えることが、後の事務手続きをスムーズにするために役立ちます。

もし、退職の意思表示が受理されないなどの問題が生じた場合は、労働基準監督署などの外部機関への相談も検討してください。

また、退職理由がハラスメントなどの不当な扱いに関連する場合は、社内のコンプライアンス窓口や、弁護士などの専門家へ相談することも一つの選択肢です。

いま、退職の意思を伝え、退職届を出す場面だとします。どちらをしたいですか。

どちらを選んでも、この先は最後まで読めます。近いほうを選んでください。

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退職届を出すタイミングと渡し方

退職届は、退職の意思を正式に会社へ伝えるための書類です。
書面として残すことで、言ったと言わないのトラブルを防ぐ役割があります。

会社に在籍している場合

会社に在籍しながら退職の手続きを進めるときは、直接手渡す方法が一般的です。
まずは、直属の上司へ伝えるタイミングを相談することから始めます。

退職届を渡すタイミングは、退職希望日の少なくとも数週間前を目安にします。
ただし、就業規則の申出期限を確認しつつ、期間の定めのない雇用契約では民法上、原則として申入れから2週間で終了します。

渡す場面では、周囲に聞こえない場所や、会議室などの落ち着いた環境を選びます。
「お時間をいただけますでしょうか」と切り出し、静かな場所で手渡すのがスムーズです。

もし上司が不在の場合や、面談の機会が得られないときは、人事部や総務部へ相談してください。
会社によって、退職届の提出ルートや受理のフローが異なるためです。

退職が決まって会社へ行けない場合

体調不良や、会社へ行くことが難しい事情がある場合は、郵送での提出を検討します。
直接会って話すことが難しい状況でも、書面を届けることで意思表示は可能です。

郵送するときは、記録が残る「内容証明郵便」や「簡易書留」を利用する方法があります。
内容証明は差出日や文書の内容などを証明し、配達証明を付ければ配達の事実も証明できます。

ただし、郵送での手続きは、会社とのやり取りが書面中心になるため、事前の確認が要ります。
退職届を送る前に、電話やメールなどで、郵送での提出が可能かを確認しておくと、後の手続きが円滑に進むことがあります。

郵送の際は、封筒の表に「退職届在中」と朱書きしておくと、担当部署へ確実に届きやすくなります。
また、送付した書類のコピーを手元に保管しておくと、万が一の確認時に役立ちます。

退職届の提出方法やタイミングについては、会社の就業規則を確認してください。
もし、会社との交渉が必要な状況であれば、弁護士へ相談してください。
ここでは、弁護士でなければ扱えない用件の仕分けは行いません。

退職理由に関するよくある勘違い

退職理由に嘘をついても問題ありませんか?

嘘をつくことはおすすめしません。退職後に会社と連絡を取る必要が生じた際、事実と異なる内容を伝えているとトラブルになる可能性があります。

嘘をつくのではなく、相手が踏み込みにくい「個人的な事情」として伝える方法を検討してください。ただし、就業規則に定められた手続きは守る必要があります。

退職理由を正直に伝えないと、会社に怒られますか?

いいえ、会社に怒られることはありません。退職の理由は、必ずしもすべてを正直に話す必要はないからです。

会社側の努力で解決できない事情を理由に選ぶことで、相手との対立を避けることができます。ただし、退職届の提出方法については事前に確認しておきましょう。

退職理由を伝えたら、会社は引き止めを諦めてくれますか?

いいえ、理由を伝えただけで引き止めが止まるとは限りません。会社側には、従業員を継続して働かせたいという意向があるためです。

引き止めを避けるには、会社側の提案では解決できない状況であることを伝えることが一つの方法です。ただし、交渉が長引く可能性も考慮してください。

退職代行を使えば、会社との交渉をすべて任せられますか?

退職代行による交渉の可否は運営主体によって異なり、労働組合には団体交渉権があります。退職代行は、退職の意思を伝えることを主な目的としています。

退職に伴う金銭の請求や、会社との法的な争いが必要な場合は、弁護士へ相談してください。弁護士のほか、労働組合も団体交渉として会社と交渉できる場合があります。

退職理由が「体調不良」の場合、すぐに辞められますか?

要件を満たせば、すぐに辞められることがあります。ただし、退職の時期については、会社の就業規則を確認してください。

医師の診断書が必要になる場合もあります。体調が優れないときは、無理に手続きを進めず、まずは医師の意見を仰いでください。

いま、退職理由を伝えて会社から引き止められそうな状況だとします。どちらをしたいですか。

最後にひとつだけ。使う・使わないはここで決めなくてかまいません。

自分で進める場合は、次の手順が必要です。

  • 退職届と必要書類をそろえる
  • 健康保険と年金の切り替えを自分で届け出る
  • 会社から受け取る書類の到着を自分で確認する
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ここまで自分でやるのが大変だと感じたら、任せることもできます。

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参考:民法 第627条(e-Gov法令検索)|e-Gov法令検索

まとめ

円満な退職を目指すためのポイントを整理します。

退職の意思を伝える際は、会社側の努力では解決できない理由を選ぶことが有効です。ただし、嘘をつくと退職後にトラブルになる可能性があるため注意してください。

伝える相手や現在の状況に合わせて、言葉の選び方を検討しましょう。会社に指定の書式がある場合は、まずそれを確認してください。

退職の手続きに必要な書類については、書類に関する解説にまとめています。伝え方に迷ったときは、伝え方のガイドも参考にしてください。

この記事の根拠(一次資料1件)

一次資料

数値は一次情報で確かめてから台帳に入れています(情報源について)。リンク先の内容が変わっているのを見つけたら訂正の受付までお知らせください。

この記事の編集責任者

JPSM INTERNET SERVICE 代表

小笠原 治輝おがさわら はるき

休職から退職までの手続きを自分で経験しました。傷病手当金の申請、雇用保険の受給期間延長、健康保険と年金の切り替えを実際に進めた経験があります。記事は、厚生労働省・e-Gov法令検索・ハローワークの一次情報と突き合わせて確認しています。