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早期退職の退職金はいくらになるか
早期退職を選択する方は、定年や自己都合での退職と比べて、退職金の金額がどのように変わるのかが気になるものです。この記事では、退職金の計算の仕組みや、退職理由によって受け取れる金額の目安がどう異なるのかを解説します。
- 早期退職の退職金は、会社の規定に基づき計算されます
- 退職理由によって、適用される計算式や優遇措置が異なります
- 退職金の有無は、勤務先の就業規則によって決まります

早期退職の退職金はいくらになるか|計算式と具体例
早期退職の退職金は、会社が定める退職金規定によって決まります。
計算式は会社ごとに異なりますが、勤続年数や退職の理由が大きく影響します。

厚生労働省の調査によると、退職給付額の平均には退職の理由によって差が見られます。
大学・大学院卒(管理・事務・技術職)で、勤続20年以上かつ45歳以上の人の例は以下の通りです。
- 早期優遇(早期退職)の場合:22,660,000円
- 自己都合の場合:14,410,000円
このデータから、早期退職の制度を利用することで、自己都合の場合よりも多くの退職金を受け取れる可能性があります。
ただし、これはあくまで平均値であり、個人の受給額を保証するものではありません。
具体的な金額を知るには、ご自身の勤続年数や、会社が定める退職金の計算式を確認する必要があります。
退職金の計算には、基本となる退職金単価に勤続年数を掛ける方法などが一般的です。
退職金の計算式は、主に「退職金単価 × 勤続年数 × 退職理由による係数」といった構成になります。
係数は、定年退職や会社都合、早期優遇などの理由によって変動する仕組みです。
また、会社によっては独自の加算制度や、退職理由による減額規定を設けていることがあります。
正確な金額については、勤務先の就業規則や退職金規定を事前に確認してください。
なお、退職金制度そのものは法律で義務付けられたものではありません。
退職給付制度がある企業の割合は、常用労働者30人以上の民営企業では 74.9% です。
企業の規模によって、制度の有無には違いが見られます。
従業員1,000人以上の企業では 90.1% が制度を導入しています。
一方で、従業員300〜999人の企業では 88.8%、従業員100〜299人の企業では 84.7% です。
従業員30〜99人の企業では 70.1% に留まります。
早期退職を検討する際は、単に基本給や単価を見るだけでなく、以下の点も併せて確認しましょう。
・退職理由による係数の詳細
・勤続年数のカウント方法
・一時金か年金形式か
また、退職金の受け取り方法が「一時金」か「年金形式」かによっても、手元に残る金額や税金の仕組みが異なります。
会社がどちらの形式を採用しているか、あるいは選択可能かについても、就業規則で確認が必要です。
さらに、退職金の計算に用いられる「勤続年数」の数え方についても注意が必要です。
入社日から退職日までの期間だけでなく、休職期間が算入されるかどうかも会社によって異なります。
不明な点は、勤務先の総務部門や人事担当窓口へ直接問い合わせるのが確実です。
計算式に使われる言葉の意味
退職金の計算式には、会社ごとに異なる独自の用語が使われることがあります。計算の根拠となる言葉の意味を正しく理解しておきましょう。

退職金制度の有無を確認するための言葉
退職金は法律で支払いが義務付けられたものではありません。会社の就業規則や退職金規定の定めに従って支払われます。
厚生労働省の調査によると、退職給付(一時金や年金)制度がある企業の割合は、企業の規模によって差が見られます。
| 企業の規模 | 制度がある割合 |
|---|---|
| 従業員1,000人以上 | 90.1% |
| 従業員300〜999人 | 88.8% |
| 従業員100〜299人 | 84.7% |
| 従業員30〜99人 | 70.1% |
| 全体 | 74.9% |
(もとにした一次情報:令和5年就労条件総合調査 結果の概況、確認日:2026-08-23)
計算の基礎となる言葉
退職金の計算式には、勤続年数や基本となる単価が用いられます。会社によっては、退職の理由によって単価が変わる仕組みを設けている場合があります。
例えば「退職理由別係数」という言葉がある場合、自己都合か会社都合かによって、計算に用いる倍率が変動する可能性があります。
また「算定基礎額」は、基本給や役職手当など、計算の土台となる金額を指します。ただし、手当がすべて含まれるとは限りません。
ご自身の退職金がどのように計算されるかは、勤務先の就業規則や退職金規定を事前に確認することが必要です。
規定の確認にあたっては、人事部や総務部などの窓口へ問い合わせるか、社内ポータルサイト等で最新の規定を確認しましょう。
確認の際は、単価の算出方法だけでなく、勤続年数のカウント方法(入社日から退職日までの日数か、月数か)も併せて確認すると確実です。
また、退職金が「一時金」として一括で支払われるのか、「年金」として分割で支払われるのかによっても、受け取り後の管理方法が異なります。
会社がどちらの形式を採用しているか、あるいは選択可能かについても、就業規則で確認が必要です。
さらに、退職金の計算に用いられる「勤続年数」の数え方についても注意が必要です。入社日から退職日までの期間だけでなく、休職期間が算入されるかどうかも会社によって異なります。
不明な点は、勤務先の総務部門や人事担当窓口へ直接問い合わせるのが確実です。
制度の詳細が不明な場合は、就業規則の原本を保管している総務担当部署へ、具体的な計算例を提示してもらうよう依頼することも一つの手段です。
退職理由による係数の詳細や、一時金か年金形式かといった分岐点も、あわせて整理しておきましょう。
退職金の金額が変わる条件|制度の有無による違い
退職の理由や学歴、職種によって、受け取れる退職金の平均額には差が生じます。会社が定める規定により、退職の形態ごとに支給額を分けている場合があるためです。

厚生労働省の調査によると、退職給付制度がある企業の割合は74.9%となっています。ただし、退職金は法律上の義務ではないため、支給の有無は就業規則や退職金規定の定めに従います。
調査結果(第22表)では、退職の理由や学歴、職種によって、退職給付額の平均に違いが見られます。この数値は、勤続20年以上かつ45歳以上の退職者を対象としたものです。
| 学歴・職種 | 退職の理由 | 平均額 |
|---|---|---|
| 大学・大学院卒(管理・事務・技術職) | 定年 | 18,960,000円 |
| 大学・大学院卒(管理・事務・技術職) | 会社都合 | 17,380,000円 |
| 大学・大学院卒(管理・事務・技術職) | 自己都合 | 14,410,000円 |
| 大学・大学院卒(管理・事務・技術職) | 早期優遇 | 22,660,000円 |
| 高校卒(管理・事務・技術職) | 定年 | 16,820,000円 |
| 高校卒(管理・事務・技術職) | 会社都合 | 13,850,000円 |
| 高校卒(管理・事務・技術職) | 自己都合 | 12,800,000円 |
| 高校卒(管理・事務・技術職) | 早期優遇 | 24,320,000円 |
| 高校卒(現業職) | 定年 | 11,830,000円 |
| 高校卒(現業職) | 会社都合 | 7,370,000円 |
| 高校卒(現業職) | 自己都合 | 9,210,000円 |
| 高校卒(現業職) | 早期優遇 | 21,460,000円 |
(もとにした一次情報:令和5年就労条件総合調査 結果の概況、確認日:2026-08-23)
図から、退職の理由や職種によって、受け取れる金額に違いがあることがわかります。特に、会社が早期退職を促すための優遇制度を設けている場合、自己都合による退職よりも高い金額が設定される傾向が見られます。
ただし、これらの数値はあくまで平均値です。個別の支給額は、勤務先の就業規則や退職金規定に定められた「退職理由別の支給倍率」や「勤続年数」によって大きく変動します。
例えば、早期優遇制度が適用される条件には、特定の年齢制限や、会社が定める期間内に申請することなどの細かなルールが設けられているケースがあります。
制度の対象外となる可能性があるため、事前に規定を確認しましょう。
また、退職金の計算には「基本給」や「役職手当」などが基礎となる場合もあります。職種や役職によって、計算のベースとなる単価が異なる点にも注意が必要です。
企業の規模によっても、制度の有無に違いが見られます。従業員1,000人以上の企業では90.1%が制度を導入していますが、30〜99人規模の企業では70.1%に留まります。
退職金が振り込まれる時期と手続きの流れ
会社に在籍したまま手続きを進める場合
退職金は、退職したあとに支払われるのが一般的ですが、在籍中の支払いが法律上一律に禁止されているわけではありません。

まずは、会社の就業規則や退職金規程に従って、退職の手続きを進めます。
退職届の提出や、離職票の申請など、会社が求める手順を確認してください。
退職金を受け取るために、会社指定の申請書が必要な制度もあります。
案内がある場合は、提出期限を過ぎないよう、早めに書類を準備しましょう。
例えば、企業型DCの加入者資格を喪失した場合、
60歳前の退職等では、原則として退職後6か月以内に資産の移換手続きが必要です。
制度ごとに異なるため、人事や総務の担当部署へ詳細を確認してください。
退職したあとに退職金を受け取る場合
退職の手続きが完了すると、会社から退職金の振込が行われます。
振込の時期は、会社が定める退職金規程によって異なります。
退職後、数日から数か月かかるケースが見られます。
具体的な時期については、事前に会社の担当部署へ確認しておくと安心です。
退職金を受け取る際には、所得税などの税金が差し引かれます。
税額が生じる場合、手元に振り込まれる金額は、計算された退職金から税金を引いた後の金額です。
就業規則や退職金規程などにより退職金の請求権が生じている場合は、
会社に対して規定に基づく支払いを請求できます。
ただし、会社との交渉が必要な場面では、弁護士でなければ扱えない用件が含まれることがあります。
交渉が必要な場合は、弁護士へ相談してください。
なお、退職金の支払いは法律で義務付けられたものではありません。
退職金制度の有無は、各企業の就業規則や退職金規程によって決まります。
従業員数によって、退職金制度を導入している企業の割合には違いがあります。
従業員1,000人以上の企業では90.1%が制度を導入しています。
一方、従業員30〜99人の企業では70.1%となっています。
退職金の支給に関するルールは、企業の規模や制度によって細かく定められています。
制度の有無や具体的な支給条件については、必ず自身の勤務先の規定を確認してください。
退職金に関するよくある勘違い
退職金を受け取れば、住民税の支払いは止まりますか
いいえ、退職金を受け取っても住民税の支払い義務がなくなるわけではありません。退職所得控除後に税額が生じる場合は、受け取る退職金から所得税や住民税が差し引かれます。
退職所得控除を適用して計算された退職所得に対し、住民税が課税されます。原則として、退職金の支払時に会社が住民税を退職金から特別徴収する仕組みです。
早期退職の制度を利用すれば、退職金は必ず増えますか
いいえ、早期退職制度を利用しても、必ずしも支給額が増えるとは限りません。早期退職優遇制度により、通常の退職金に上乗せされるケースはあります。
ただし、支給額や適用条件は会社の規定によって決まります。制度の有無や上乗せ額の計算方法は会社ごとに異なるため、事前の確認が必要です。制度が適用されない条件に該当する場合もあります。
退職金は、会社に請求すればすぐに支払われますか
いいえ、退職後すぐに支払われるとは限りません。支払いの時期は、会社が定める退職金規定によって決まります。退職から数か月かかるケースも見られます。
具体的な振込時期や手続きの詳細は、勤務先の担当部署へ確認してください。なお、退職金制度自体の有無は会社によって異なります。
従業員1,000人以上の企業では 90.1% の割合で制度がありますが、すべての企業にあるわけではありません。
退職金の計算について、会社と直接交渉して金額を増やせますか
会社と増額を交渉することはできますが、会社の合意なく退職金の計算方法や金額を変更することはできません。退職金は、会社の就業規則や退職金規定に基づいて算出されます。
もし、規定通りの支払いがなされていないなどの理由で争いが生じる場合は、弁護士へ相談してください。交渉が必要な場面では、弁護士でなければ扱えない用件が含まれることがあります。
まとめ
早期退職に伴う退職金について、確認すべき点は以下の通りです。
- 退職金の額は、会社が定める退職金規定や就業規則によって決まります。
- 計算式には会社独自の用語が使われることがあり、勤続年数や退職理由が影響します。
- 退職金の平均額は、退職の理由や学歴、職種によって差が生じます。
- 退職金は退職後の支払いが一般的ですが、在籍中の支払いが法律上一律に禁止されているわけではありません。
- 退職金は退職所得として課税対象となり、原則として支払時に住民税が特別徴収されます。
退職金の計算方法や具体的な支給額については、退職金の仕組みをあわせて確認してください。また、税金の詳細については税金の解説ページも参考にしてください。
手続きの前に、会社から配布される最新の規定や公式情報を確かめる必要があります。
退職金の受取時期や税金の計算、制度の変更点については、勤務先の総務・人事担当部署へ直接問い合わせるのが確実です。ただし、会社によって運用ルールが異なる点に注意してください。
この記事の根拠(本文内42か所・台帳17項目・一次資料1件)
制度の数値(台帳から出しています)
- 退職給付額の平均:大学・大学院卒(管理・事務・技術職)・早期優遇22,660,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:大学・大学院卒(管理・事務・技術職)・自己都合14,410,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付(一時金・年金)制度がある企業の割合74.9%時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付制度がある企業の割合(従業員1,000人以上)90.1%時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付制度がある企業の割合(従業員300〜999人)88.8%時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付制度がある企業の割合(従業員100〜299人)84.7%時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付制度がある企業の割合(従業員30〜99人)70.1%時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:大学・大学院卒(管理・事務・技術職)・定年18,960,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:大学・大学院卒(管理・事務・技術職)・会社都合17,380,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:高校卒(管理・事務・技術職)・定年16,820,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:高校卒(管理・事務・技術職)・会社都合13,850,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:高校卒(管理・事務・技術職)・自己都合12,800,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:高校卒(管理・事務・技術職)・早期優遇24,320,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:高校卒(現業職)・定年11,830,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:高校卒(現業職)・会社都合7,370,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:高校卒(現業職)・自己都合9,210,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
- 退職給付額の平均:高校卒(現業職)・早期優遇21,460,000円時点:令和5年調査(令和4年1年間)確認:2026-07-26厚生労働省|令和5年就労条件総合調査 結果の概況
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